デジタル・ITによる企業変革の取り組み
当社は、事業環境が大きく変化するなかで、デジタル・ITを活用することによって、ダイナミック・ケイパビリティの高い企業を目指しています。そのためには、社内外のデータ活用環境と独自の視点によるデータ分析能力、最新テクノロジーに支えられた柔軟なIT基盤が必要となります。IT基盤の整備によって、社内外のデータを活用し、ビジネス上の課題や新しい機会を適時的確に検知・判断し、ビジネス変革の構想に反映・実装しています。これらは全社横断的に行われ、グローバルスペシャリティファーマを目指すすべての価値創造の基盤となるものです。
こういった考えのもと、データ活用基盤「OASIS」の構築をはじめ、セキュリティなどの各種IT基盤の整備・増強を推進した結果、2023年から経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されています。今後も、企業変革につながる活動を幅広く展開していきます。
DX推進戦略
当社では、DXを成長戦略を推進する「強力なエンジン」と定義しています。柔軟なIT 基盤と社内外のプロセスやサービス、リソースを最適に組み合わせることで、ダイナミックな変革を自身の力で行える企業になることを目指しており、DXへの取り組みはすべての価値創造の基盤になると考えています。また、当社のDX戦略ではDXは「人の体験価値向上」に資するものであり、価値を届けるための手段と考えています。患者さんとご家族や医療従事者、社員など多様なパートナーを軸にした横展開のDX推進に取り組み、生産性と創造性の向上を実現します。さらに、DX 戦略遂行に必要な意思決定を迅速に進めるため、チャレンジ予算(DX関連で用途を制限しない予算)を確保し、調査や技術のトライアルなどに活用しています。
DX人財の育成
当社は経営陣から現場の最前線まで、一人ひとりが必要に応じて変革を指向し、遂行することで、変革し続ける企業になることを目指しています。変革を推進するDX 人財を育成するための研修メニューを提供しており、研修メニューは、小野のDX人財像の定義、DX人財育成対象を明示化した上で作成しています。2023年度はすべての講座で定員を上回る応募がありました。2024年度は定員を拡大してさらなるDX人財の育成に取り組みます。
デジタル活用の行動指針
私たちは、企業理念を実現するための指針として「行動原則」や「コード・オブ・コンダクト」を定めています。
デジタルの活用においては、デジタルの特性を踏まえてこれらの指針を再解釈し、次に掲げる意識のもと、変革を進めてまいります。
ビジョン実現への挑戦
医薬品ビジネスに携わるものとしての矜持を持ち、デジタルを駆使してONO Teamの力を結集し、困難な局面も切り拓いてビジョン実現への挑戦を加速させます。
すべての「人」の体験価値向上
患者さんとそのご家族・医療従事者・ONO Team、当社に関わるすべての「人」を中心とし、体験価値向上によるウェルビーイングの実現を目指します。
継続的な変革
デジタルの活用によりダイナミック・ケイパビリティを高め、学び、試すことを楽しみながら、全社的・日常的な変革を起こし続けます。
オープンな交流
社内・社外での多様な交流を促し、会社の枠を超えた変革のためのエコシステムを築きます。