小野薬品は、1717年(享保2年)に、初代伏見屋市兵衛が大阪 道修町に薬種商を創業し、創業300年という大きな節目を越えて、さらなる挑戦に向けた新たな一歩を踏み出しています。
「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、独創的かつ革新的な新薬を創製し、世界のフィールドで闘える開発型国際製薬企業(グローバルスペシャリティファーマ)を目指し、経営資源を新薬の創製と開発に集中するとともに、今後の成長を支える人財の育成に取り組んでいます。
また、事業活動を通じて価値を提供し、社会から評価され必要とされる会社であり続けるためにESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みを強化しています。
当社は、医療ニーズの高いがん、免疫、神経およびスペシャリティ領域を創薬の重点研究領域に定めて、これまでの研究から培った技術やノウハウを生かし、医薬品創製を進めるとともに、医療現場のアンメットメディカルニーズに即した医薬品創製にも積極的に取り組んでいます。また、戦略的提携をグローバルに推進することにより、欧米のバイオベンチャーや大学などの研究機関から、画期的な創薬シーズや世界最先端の技術を取り込み、創薬力のさらなる向上に努めています。さらに、積極的なライセンス活動により開発パイプラインの拡充を図るとともに、欧米においての自社販売を見据え、現地に臨床開発拠点を設置し、臨床開発から承認申請まで自社で行える体制の整備を進めています。
このような研究開発方針に基づき、当社は、「真に患者さんのためになる医薬品」を継続的に開発・上市することで社会的存在価値を一層高め、世界市場に挑戦してまいる所存です。
今後とも相変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役会長
相良 暁