2025.04.24
研究開発

2025年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会においてチラブルチニブおよびONO-4578 (EP4拮抗薬)に関する新たな臨床試験データを発表

  • 口頭演題では、チラブルチニブの米国での再発または難治性の中枢神経系原発リンパ腫患者を対象とした第Ⅱ相PROSPECT試験のデータを発表します。
  • ポスター演題では、ONO-4578(EP4拮抗薬)とニボルマブとの併用による直腸がんの術前補助療法に関する臨床試験のデータを発表します。

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:滝野 十一、以下「当社」)は、5月30日~6月3日にイリノイ州シカゴで開催される2025年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、チラブルチニブ (ONO-4059) の再発または難治性の中枢神経系原発リンパ腫患者を対象とした第Ⅱ相PROSPECT試験の良好な結果について口頭発表します。また、ONO-4578(開発中のEP4拮抗薬)の局所進行の切除可能な直腸がんを対象とした臨床試験のデータについてもポスター発表します。

 当社の執行役員/開発本部長である岡本 達也は、次のように述べています。「私たちは、がん患者さんのための革新的な治療薬の開発に全力を尽くしています。今回の発表は、患者さんに新たな価値を提供できる可能性を示す重要なステップとなります。全世界に向けて、がん治療における新たな治療選択肢を提供し、患者さんの生活の質向上に貢献することを目指しています。」

 発表内容の詳細は、下記の通りです。

チラブルチニブ (ONO-4059)に関する発表

演題 Tirabrutinib for the treatment of relapsed or refractory primary central nervous system
lymphoma: Efficacy and safety from the phase II PROSPECT study
抄録提出 ID 487376
発表形式 口頭発表
発表日時 2025年5月31日 3:00 PM-4:30 PM (米国中部夏時間)
発表者 ダナ・ファーバーがん研究所、Dr. Lakshmi Nayak

ONO-4578に関する発表

演題 Neoadjuvant ONO-4578, an EP4 antagonist, in combination with nivolumab after chemoradiation therapy in locally advanced resectable rectal cancer
公表抄録番号 3588
発表形式 ポスター発表 番号257
発表日時 2025年5月31日 9:00 AM-12:00 PM (米国中部夏時間)
発表者 国立病院機構 大阪医療センター、下部消化管外科、高橋佑典 先生

小野薬品工業株式会社について

 小野薬品工業株式会社は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、革新的な医薬品を提供することで世界中の患者さんに貢献し続けることを目指しています。がん、免疫、神経などを重点領域として定め、アカデミアやバイオベンチャーと積極的な創薬提携を行うことでアンメットメディカルニーズに応える画期的な医薬品の創製に挑戦しています。グループ会社であるDeciphera Pharmaceuticalsを通じて、米国および欧州での臨床開発と販売活動を加速させ、多くの患者さんに当社グループ製品をお届けるできるようグローバル事業展開を推進しています。詳細については、https://www.ono-pharma.com/ja をご覧ください。