2024.04.25
ライセンス

PRISM BioLabとがん領域における新規医薬品の創製を目的とした創薬提携契約を締結

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:滝野 十一、以下「当社」)は、本日、株式会社PRISM BioLab(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:竹原 大、以下「PRISM社」)とがん領域における新規医薬品候補化合物の創製を目的とした創薬提携契約を締結しましたので、お知らせします。

 本契約に基づき、両社は、タンパク質 / タンパク質相互作用(PPI)を標的としたPRISM社独自の低分子によるペプチド模倣技術「PepMetics®技術」を用いて、当社が開発を目指す創薬標的に対する開発候補化合物を共同で創製します。当社は創出された開発候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得します。当社はPRISM社に対して契約一時金、研究資金、研究・開発の進捗および売上高に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じた段階的なロイヤルティ等を支払います。

 当社の研究本部長である勝又 清至は、次のように述べています。「私たちは、幅広い疾患において未だ満たされていない医療ニーズに応えるため、オープンイノベーションによる医薬品創製に積極的に取り組んでいます。私たちは、PRISM社のPepMetics®技術を高く評価しており、その技術によってこれまで低分子では制御が困難と考えられてきた創薬標的に対して新しい低分子医薬品が創製され、当社の革新的な医薬品の開発パイプラインが一層拡充できることを期待しています。」

 PRISM社の代表取締役である竹原 大は、次のように述べています。「これまで画期的な新薬を創出されている小野薬品とPepMetics®技術を用いて、共同研究を実施できることを非常にうれしく思います。PepMetics®技術は、これまで創薬不可能な標的とされてきたPPIを、低分子を用いて容易に制御可能とすることにより、新たな創薬のパラダイムを創造する可能性を秘めています。両社の研究者が協働することで、新たな革新的な新薬を日本から創出することを期待しています。」

株式会社PRISM BioLabについて

 PRISM BioLabは、独自に開発したαヘリックス・βターン模倣技術を活用して、低分子化合物によるタンパク質間相互作用(PPI)の制御による創薬を目指している企業です。PRISMは、従来困難であった細胞内で様々な信号を伝達するPPIを制御する独自のペプチド模倣技術である『PepMetics®』を構築し、癌や線維症分野の臨床パイプラインを創出するとともに、国内外の多数の大手製薬会社と提携してこれまでに無い難病治療薬の創出に取り組んでいます。詳しくは、http://www.prismbiolab.com/ をご覧ください。