2026.03.03
ライセンス

カナダ Congruence Therapeutics 社と神経および免疫の重点領域において低分子医薬品創製に向けた新たな創薬提携を開始

  • 世界的注目度が高いCongruence社の創薬プラットフォームRevenir™を用いた低分子医薬品創製に関する創薬提携を開始
  • 実施中のがん領域に続き、神経および免疫の重点領域でも提携拡大
  • Congruence社が創製した低分子化合物を全世界で独占的に創薬、開発および商業化できるオプション権を保有

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:滝野 十一、以下「当社」)は、Congruence Therapeutics(本社:カナダ、ケベック州モントリオール、最高経営責任者:Clarissa Desjardins、以下「Congruence社」)と、神経および免疫の疾患領域において複数のタンパク質標的に対する低分子医薬品の創製を目的としたオプション権付き創薬提携契約(以下「本契約」)を新たに締結しましたので、お知らせします。

 当社は、2024年12月に、Congruence社の独自の創薬プラットフォームであるRevenir™を活用し、がん領域で低分子医薬品を創製するオプション権付きの創薬提携契約を締結しています。
 本契約は、前回の契約とは異なる疾患領域で低分子医薬品を創製することを目的とした提携です。前回の契約と同様、本契約の締結に基づき、Congruence社は、神経および免疫の疾患領域においてそれぞれ別のタンパク質を標的とする低分子化合物を創製します。当社は、Congruence社が創製する複数の低分子化合物の中から当社が選択する医薬品候補の低分子化合物を全世界で独占的に開発・製造・商業化するオプション権を取得します。当社は、Congruence社に対して、契約一時金および研究費を支払うとともに、当社がオプション権を行使した場合は、開発および販売の進捗に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じた段階的なロイヤルティを支払います。

 当社の執行役員 研究本部長である勝又 清至は「独自の創薬プラットフォームを活用したCongruence社のリードプログラムが臨床入りするなど、Congruence社の先進技術に対する世界的注目度が高まっています。当社とCongruence社が実施中の創薬提携において、当社の重点領域であるがん領域だけでなく、新たに神経と免疫の2領域にも拡大できることを大変光栄に思います。本提携を通じて、アンメットメディカルニーズのある疾患の患者さんに1日でも早く革新的な新薬を届けるためにも、新薬開発の加速に尽力してまいります」と述べています。

 Congruence社の最高科学責任者であるSharath Hegdeは「医薬品開発においてグローバルリーダーとしての地位を確立している小野薬品とのパートナーシップを拡大できることを大変嬉しく思います。この提携の拡大は、現在の協業を通じて両社の信頼関係がより深まったことを示すものです。今後も両社の強みを活かし、患者さんのために新薬開発を協働して推進していきたいと考えています」と述べています。

Revenir™創薬プラットフォームについて

 Revenir™は、Congruence社独自の計算による創薬プラットフォームであり、タンパク質の機能変化に伴う生物物理学的変化を捉え、タンパク質の機能とその制御方法を独自に解析します。Revenir™を用いることで、タンパク質の立体構造における表面の特性および生物物理学的な特徴を解析し、タンパク質の機能を制御できる低分子化合物を予測することが可能です。この創薬戦略により、Congruence社はアンメットメディカルニーズがあり遺伝学的に検証された標的に対するファーストインクラスおよびベストインクラスの創薬プログラムを拡大することができます。拡張性と再現性に優れたRevenir™プラットフォームを活用することで、Congruence社は治療価値の高い医薬品を継続的に創出することに貢献しています。

Congruence Therapeuticsについて

 Congruence社は、異常タンパク質の機能を回復するために合理的に設計された革新的な低分子化合物のパイプラインを構築しているコンピューターによる計算主導型のバイオテクノロジー企業です。Congruence社独自の拡張性の高いRevenir™プラットフォームを活用することで、タンパク質の立体構造全体にわたる生物物理学的特徴を捉え、新たなアロステリックおよびクリプティックポケットを同定し、バーチャルスクリーニングによって新規の低分子化合物を取得することが可能となります。Congruence社は、Revenir™プラットフォームの活用により、遺伝性肥満、GBA変異パーキンソン病、α1-アンチトリプシン欠損症など、遺伝学的に検証された創薬が難しい標的に対しても幅広い疾患領域でパイプラインを創出しています。また、Congruence社は、がん、代謝性疾患、神経疾患および免疫疾患の分野における低分子制御薬およびアロステリック制御薬を探索する大手製薬企業との創薬提携でも、Revenir™プラットフォームを活用しています。詳細な情報については、www.congruencetx.com .をご参照ください。