成長戦略
成長戦略(第2期 中期経営計画)
医薬品業界を取り巻く環境は急速に変化しており、新薬開発やヘルスケア領域では、 オープンイノベーションの活発化、異業種連携による新しい価値の創出、セルフメディケー ションの重要性の高まりなどのさまざまな成長機会が存在しています。当社は、あらゆる 状況に柔軟かつ迅速に対応して世界で通用する企業となることを目指し、4つの成長戦略 「製品価値最大化~患者本位の視点で~」「パイプラインの強化」「グローバル事業の拡大 と加速」「事業ドメインの拡大」を定めて事業活動に取り組んでいます。さらに、これらの 成長戦略を支える経営基盤であるデジタル・IT 基盤、人的資本、企業ブランド等の無形 資産の拡充に努めます。
経営基盤を強化し、4つの成長戦略を実践

「製品価値最大化~患者本位の視点で~」
患者さんとそのご家族のウェルビーイング(心身的・社会的・生活満足度が満たされている状態)の実現に、医療従事者と共に挑み、その結果として新薬が医療現場に速やかに浸透している状態を目指しています。
マーケティングでは医療課題に対して医療従事者とともに患者さん視点で取り組む⼈財を育成するとともに、デジタルを活用して効果的かつ効率的な情報提供・収集を行うことで、製品価値を最大限引き出せるように取り組んでいます。
開発では重要戦略分野であるオンコロジー領域を中心に100近くの臨床試験を実施しており、引き続き製品価値の最大化を目指しています。
「パイプラインの強化」
当社は「グローバルスペシャリティファーマ」を目指し、医療ニーズの高い、がん・免疫・炎症、神経領域において、疾患ノウハウを蓄積し、革新的な医薬品の創出に取り組んでいます。また、世界をリードする大学や研究機関、バイオベンチャー企業との研究・創薬提携を強化し、ファーストインクラスが狙える独自性の高いパイプラインの充実を図っています。さらに、創薬シーズに応じて最適な創薬モダリティを選択し、独自性の高い自社創薬を進めるとともに、非臨床や臨床試験のデータを用いた創薬標的の検証やトランスレーショナル研究を強化し、研究開発の確実性の向上に努めています。加えて、医療ニーズの高い分野での革新的な化合物の導入や新技術の獲得も積極的に進めることでパイプラインの強化を図っています。
「グローバル事業の拡大と加速」
新薬を世界中に提供できるよう、グローバル事業の拡大に取り組んでいます。海外事業を拡大・加速させるために、デサイフェラ社を買収し、パイプラインと研究開発力を強化するとともに、米欧での販売基盤を獲得しました。さらに、デサイフェラ社を米欧事業における拠点として、従来、米国および英国に有していた機能を再編し、集約します。これにより、当社グループ一体となってグローバル事業を一層加速させていきます。短期的には、QINLOCKとROMVIMZAの適応追加や販売地域拡大を通じて製品価値を最大化し、ONO-4059(ベレキシブル錠)の米国での上市に向けた活動を推進します。また、グローバルでの開発体制の強化に取り組み、既存のがん領域に加えて他の疾患領域においても、米欧での開発を推進します。今後も革新的医薬品を世界中のより多くの患者さんに速やかに届けられるよう取り組んでまいります。
「事業ドメインの拡大」
拡大するヘルスケア分野のニーズを捉え、新たな価値を提供し続けるために事業ドメインの拡大に取り組んでいます。機能性表示食品睡眠サプリメント「REMWELL(レムウェル)」については、継続的に顧客の拡大を進めています。また、がん(大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん)患者さんの告知直後の心のケアや医師の話を理解するためのヘルスケアリテラシー向上をサポートするツール「michiteku」β版に加えて、2025年1月には、日常と治療の両立を支援する通院日管理アプリ「michiteku YOHA」の提供を開始しました。さらにこれらの活動と並行して、小野デジタルヘルス投資合同会社による、ヘルスケア分野でのベンチャー企業への投資活動を通じて新たな事業の創出と拡大を目指しています。
「デジタル・ITによる企業変革」
デジタル・ITの活用を機能横断的に推し進め、成長戦略の加速、事業プロセスの革新、新たな価値創造(DX)を実現できる企業への変革を目指します。そのために、社内外のデータ活用環境と独自の視点によるデータ分析能力、最新テクノロ ジーに支えられた柔軟なIT基盤の整備を進めています。社内外のデータを活用し、ビジネス上の課題や新しい機会を適時的確に検知・判断し、ビジネス変革の構想に反映・実装していきます。
「成長戦略を支える経営基盤〜無形資産の拡充〜」
人的資本、企業ブランド、デジタル・IT基盤等の無形資産の拡充により、4つの成長戦略を支え、飛躍的な成長を目指します。人的資本の拡充では、事業の成長を推進するための人財の確保・育成を進めるとともに、高い従業員エンゲージメントを実現するための組織風土・カルチャーの醸成を推進しています。また、企業ブランドについては、グローバルでの企業ブランドの浸透をデサイフェラ社とともに進めることで、企業価値の向上に取り組みます。